堺市教育センター

令和7年度 テーマ別教育課題研修「コーチング実践応用研修」(第3回)

公開日
2025/10/20
更新日
2025/10/20

研修グループ

令和7年10月10日(金)14:00~16:45、 教育センター研修室1,2にてコーチング実践応用研修(第3回)を行いました。「学校教育の場でコーチング理論をどのように活用するか、教育現場でのコーチングの効果を最大限に引き出す方法について実践を通して連続4講座で学ぶ。」を目的に、服部 剛典氏 (一般社団法人 ひらけエデュケーション 代表理事)を講師に迎え、第3回は「スキーマ(認知の枠組み)とコーチング」をテーマに行いました。受講者からは、「第3回のコーチング実践応用研修を通して、自分の問いかけの持ち方について大きな学びを得た。実践練習では、『広げる』から『深める』までは比較的スムーズに問いを投げかけることができたが、その先の『つなげる』段階に至ることが難しかった。クライアントの安心を生みだすため、『ゆったり』『共感』を意識し、さらに深めていく過程で、どうしても時間を要してしまい、結果として次の学びへと結びつける問いを提示できなかった。この課題を振り返る中で、私は問いの精選が重要であると気づいた。限られた時間の中で多くの問いを投げかけるのではなく、より質の高い問いを厳選し、クライアントが自ら考えを整理しながら次の学びへとつなげられるようにすることが必要だと感じた。」「児童が学校生活をよりよくするための議題を出し合い、意見を交流する際、まずは『なぜそう思うのか』『他に似た経験はあるか』といった問いで考えを広げることができる。その後、『その意見が実現すると、どんな良いことや課題があるだろう』『他の人の意見と比べてどうだろう』と問いを投げかけることで、児童は自分の考えを深めることができる。しかし、ここで終わらず、『では、みんなの意見を合わせると、どんな共通点が見えてくるか』『実際に学校生活に生かすには、どんな工夫が必要か』といった問いを用いることで、学びを次の行動や合意形成へとつなげることができる。授業のゴールは、単に意見を出すことではなく、よりよい学校生活に向けて立場を明確にした上で具体的な行動を考えることにある。そのためには、質の高い問いを精選し、児童の思考を自然にゴールへ導くことが重要であると学んだ。」等の感想がありました。