堺市立新檜尾台小学校

令和6年9月

公開日
2024/11/06
更新日
2024/11/06

校長室より

夏休みが終わりました。
 1学期の終業式に,私が児童の皆さんに約束した私の宿題「7月3日に登場した3人の大切な人に夏休み中にお会いする」という宿題は未だ達成されてません。渋沢さん・津田さん・北里さんの3人に会いますと約束したのですが,渋沢さんには職員室で,ある先生が会わせてくれました。北里さんには,帰省した時に孫とお買い物ごっこしていた時に偶然孫から紹介してもらいました。残念ながら津田さんには未だ会うことが出来ていません。何のお話か思い出しましたか?そうです。7月3日に20年ぶりに発行された新紙幣にデザインされた3人にお札を通してお会いすることが私の夏休みの宿題でした。
 お会いしたといっても,他の人の力を借りてお会い出来ただけで私自身の行動でお会い出来たわけではありません。ある意味で宿題を手伝ってもらって一部達成しただけですから,児童の皆さんから「よくできました」のスタンプはもらえないかもしれません。
 他人任せで宿題をすることを反省して,「どうしで自分の力で会えていないのか」その理由を考えてみました。その1番の理由は,私自身が3人に積極的に会おうとしていないことと気づきました。最近,私はお札を使う機会が本当に減っています。小銭(硬貨)はコンビニエンスストアで使いますが,1000円以上の買い物等はクレジットカードで決済していることに気づいたのです。お札がなくても生活できる環境にいることに気づき反省をした次第です。
 どうして反省をしたのかわかりますか。それはお札や硬貨だと今月使える額(おこづかい)は〇円だから,半月経った時のお金の残高をみて,月の前半は使い過ぎたから後半は少し抑えて使おうと計画の見直しが出来るのす。クレジットカードは,自分で設定した額までは自由に使えてしまう仕組みです。よって,たまに1ヶ月経って,「まずい。予算オーバー」ということになってしまい,猛省(大いに反省すること)することが私の場合年に何回かあります。
 このお金とクレジットカードの例のように世の中がどんどん電子化され便利になるのは良いことです。しかし,その電子化やシステムに,近い将来はAI(人工知能)やIOT(車の自動運転等の物のインタ—ネット化)も含めて,人間が惑わされたり支配されることはあってはならないと思います。児童の皆さんが社会に出る頃は,様々なものが新しい形となってどんどん出ていることでしょう。しかし,そのまま受け入れるのでなく,そのような状況になった時にふと立ち止まって考えて欲しいのです。「そもそもこのしくみはどうなっているのか。」「昔(とは言っても10数年前位の昔)はどうなっていたのか(原点に戻ることが大切と考えます)」を意識して行動して欲しいと思います。
 先ずは,新札の発行を機にお金と皆さんの生活について友達・ご家族・先生と語り合ってみてはいかがでしょうか?