葉っぱのフレディ
- 公開日
- 2022/12/12
- 更新日
- 2022/12/12
校長室より
おはようございます。「葉っぱのフレディ」という絵本を読んだことありますか?この本はアメリカの著名な哲学者 レオ・バスカーレア博士が書いた 生涯でただ一冊の絵本です。編集者からは,自分の力で「考える」ことをはじめた子どもたちと 子どもの心をもった大人たちに贈ります。と書かれています。
少し紹介します。
葉っぱのフレディと親友のダニエルの会話です。秋になり,木は葉を落として裸どうぜんになりました。残っているのはフレディとダニエルだけです。フレディは木から落ちることに不安を感じています。ダニエルが言います。「まだ経験したことがないことはこわいと思うものだ。でも考えてごらん。世界は変化しつづけているんだ。変化しないものはひとつもないんだよ。春が来て夏になり秋になる。葉っぱは緑から紅葉して散る。変化するって自然なことなんだ。」フレディはダニエルから聞いた”いのち”ということばを思い出しました。”いのち”というのは永遠に生きているのだということでした。やがてフレディはひとりになります。そして雪の上におり,目を閉じ ねむりに入りました。フレディは知らなかったのですが-冬が終わると春が来て 雪はとけ水になり 枯葉のフレディはその水にまじり 土に溶け込んで木を育てる力になるのです。
大自然の設計図は寸分の狂いもなく”いのち”を変化させつづけるのです。
また,春がめぐってきました。
-作 レオ・バスカーリア 訳 みらい なな
発行 童話屋