堺市立殿馬場中学校

18日 殿馬場の森からの今日の一言その29

公開日
2021/08/18
更新日
2021/08/06

殿馬場の森からの今日の一言

 嫉妬心というと恋愛を思い浮かべる人が多いと思いますが、人はいろいろなことに嫉妬心を持ちます。
 「嫉妬」を辞書で引くと、「それまで抱いていた優越感・愛情・独占感が突如他にしのがれるようになったことに気づいたときに感じる、ねたみの気持ち。ジェラシー」とあります。もっと簡単に言えば、自分より幸せな状態にある人に対するねたみの気持ちです。
 子どもの頃から、この嫉妬の感情は生まれます。勉強のできる子に対して、うらやましいなあという気持ちから、自分の状況と比べているうちに、憧れが、憎しみに変わっていくことがあります。
 勉強ができる生徒やクラスで目立っている生徒が、ある時点からいじめの対象になるときがあります。これは、いじめる生徒の中に、できる生徒や目立つ生徒に対する嫉妬心が関係していると考えられます。この感情がクラスで大手を振って支配している場合、そのクラスの生徒たちは、集団の中で目立つとまわりからいじめられるので、目立つような積極的な行動を起こさなくなります。こんなクラスは楽しくありません。絶対にこんなクラスにしてはいけません。
 まず、人には嫉妬心があり、この感情が人間関係において大きなウエイトを占めているということを知っておきましょう。そして、自分の嫉妬心の感情を知りましょう。嫉妬心は誰にでもあるものです。そんな中で、自分はその嫉妬心をうまくコントロールしているか。自分の嫉妬心発生の原因はどこにあるのか。そのことを冷静になって振り返りましょう。
 大人でも嫉妬心から事件が発生したりするので、中学生には、なかなか難しい課題ですが、先にもの書いたように、この感情が自分を支配していることを知っておきましょう。