子ども達の「やってみたい」叶えるプロジェクト進行中です!
- 公開日
- 2025/12/05
- 更新日
- 2025/12/05
校長室より
本校の子ども達の活動にご理解をいただいて様々なご協力を地域の皆様,保護者の皆様からいただいていることは日頃本通信「しんひのお」等を通じて感謝申し上げているところですが,先月「子ども達のやってみたい」を叶えるプロジェクトの一環として,子ども達の発案で本校の有史以来初めてオリーブの森探究活動充実の為「クラウドファンディング(以下「クラファン」といいます)を立ち上げました。公立の学校でも最近クラファンを始める学校が出てきましたが,堺市では2例目だそうです。
子ども達がオリーブの探究活動を本格的に始めて約半年ですが,4年生を中心に行っている学びや1年生から6年生皆がオリーブの世話をしながら観察活動をしたりオリーブの森で駆けまわったりして,すっかり学校の一部として定着した感があります。2025大阪関西万博の「静けさの森」で世界中の人々が心静かに座った「想うベンチ」6脚がオリーブの森の中に設置されたことも更に花を添えてくれました。
そんな状況下において,教職員は子ども達に大きなフレームワークだけを提示しただけの探究活動は着実に進行し,子ども達は自主的に様々なスタイル(一人でオリーブ研究したい,二人でする,同じテーマの人が集まってグループで探究したい等)で探究を深めています。探究のテーマは「オリーブ葉を使ったお茶探究」「オリーブに寄る虫探究」「挿し木と種から育つオリーブ育成探究」等各人・グループの興味によって様々な探究を形にしています。その際,多くのチームから,「探究を深めるためには,更にオリーブの木が必要」,「オリーブの実を多く実らせるためには違う種類を植栽する必要がある」,「オリーブ油を作るためには本数が足らない」等探究を進めるために更なる環境整備が必要ということを考えるようになりました。探究が深まれば深まるほど本校のオリーブの森の充実を図りたい思いが増したのです。
「オリーブの森充実には資金が必要。だからバザーして集めたい。募金活動しよう。」という意見が出ましたが時間との闘いに?が出て,ある児童達が「クラファンというやり方がある。この方法だと資金集めにもなるし,自分たちの探究を日本中に発信も出来る。一石二鳥だ。」ということでクラファン導入
が決まったのです。さすがスマホ世代の子ども達。変な言い方ですが,ICT教育は子ども達の中に確実に浸透していることを実感しました。恥ずかしながら,私の年代はスマホにどうしても慣れないので,子ども達に頼んで郵便局「振込用紙」で寄付できる方法も作ってもらいました。
「ひとつの小さな取組みが想定していないいろいろなことに派生していく。予測できない見通しが立ちにくいスピーディな時代に生きる子ども達にとって,このような社会と関係を持ちながら学ぶ本物体験は小学生の段階から必要である。」と本校では考えています。
早今年も師走を迎えました。今年も本校の教育活動に地域の皆様,保護者の皆様はじめ多くの方々に多大なご支援ご協力をいただきました。ありがとうございます。
どうぞ皆様,よい新年をお迎えください。