大阪・関西万博レガシーをつなげていきませんか?
- 公開日
- 2025/12/05
- 更新日
- 2025/12/05
校長室より
2025年10月13日半年に渡って開催されていた大阪・関西万博が閉幕しました。世間での万博の評価についてはマスコミの皆さんにお任せすることにして,子ども達にとってこの機会は,会場に足を踏み入れた踏み入れないは別にして,とても有意義な機会となったと思います。幸い本校は,学校行事として5月に全校で行く機会を得ましたが,日常とは全く違う異次元の世界を肌で感じられたことは多分一生の記憶として残ると思います。中・高学年の児童は比較的自由に世界の8割158国・地域が参加したパビリオンを回り様々な国の人達と話したりその国の文化を知り,「その国に行って旅した気分」と感想を言う児童もいました。低学年の児童は学年ごとの見学でしたが,いくつかのパビリオンをめぐり仲間と大屋根リングを歩いたことはずっと思い出に残ることでしょう。特に大屋根リングのスケールさに驚き,その内側に各国が集まっている姿,世界が一つに集まっているシーンを目に焼き付けた児童は,少し大袈裟ですが宇宙から地球を眺めるに等しい価値があったと考えます。「地球は一つ,この地球(ほし)に生活している人の心も一つ」と。本当に各国の相互理解が進み一つになっている状況になっている中で,15年後20年後に児童が地球上の様々な場所で活躍していることを切に願っています。
万博見学と合わせて,堺にも多くの外国人観光客がお見えになり,お会いする機会も得ました。飲食店のお店の入口に「春夏冬中」(お店によっては,「春夏 冬中」)という看板を見た外国人からこれどういう意味と何度か聞かれました。皆さんは,この看板を見たことありますか?そしてどう理解されましたか?
「春夏冬中」は秋が入っていません。「商い(=秋ない)中」つまり営業中を示す意味を示すことを20年前くらいに私も知りました。更に「飽きない」に結びつけて、飽きがこなくてずっとお客様が来てくれるという縁起を担ぐ意味もあるようです。初めてこのことが解った時「なるほど」と思って感心した覚えがあります。この「春夏冬中」のような書き方は「判じ物」と呼ばれ、なぞなぞ・大喜利のようなものです。その説明をすると外国人も驚き,ちょっとした国際文化交流に花が咲きました。万博を通じた交流や理解が一過性ではなく,持続可能な取り組みとして世の中に定着することを願ってやみません。