堺市立新檜尾台小学校

令和7年 3月 みんなで自然を「探究」しましょう!

公開日
2025/02/28
更新日
2025/02/28

校長室より



「不易流行」という言葉の「不易」の部分(どんな時代でも変わってはならないこと・もの)
の一つに、私は「人と自然の共生」があると考えています。SDGs(持続可能な開発目標)17
項目を見ても全てに渡って環境に関連することが含まれており、人の営みは環境と常に切り離せ
ないことは皆様周知のことと思います。特に変化の激しい見通しが立ちにくい時代に生きる子ど
も達には、「人と自然の共生」は小学校時代から意識して行動して欲しいと願っていました。本校
に着任以来「人と自然の共生」を日常的に本校内に考えられる環境を整えたいと思っていました
が、この度その願いが実現する運びとなりました。銘打って「みんなのオリーブの森」とし、学
校内にオリーブの木を 50 本植え、子ども達の「探究の学び」にいろいろ活用することとなりま
した。堺市の気候や地質がオリーブの木の育成に合っているそうで、堺市をオリーブの木の産地
としてオリーブ油の生産活動を含めて堺の名産品にしようという考えをお持ちの造園会社の社長
と出会い「みんなのオリーブの森」の実現に至りました。
私は、実現するにあたり3つの展開を考えて打合せをしました。1点目は、「みんなのオリーブ
の森」は、学校の中は勿論地域や地域の人々に開かれた森にしたいということです。地域の憩い
の場とするのは勿論子ども達の「探究の学び」には、地域の人々にも入っていただき相互に学ぶ
機会とすることを考えています。そのためにオリーブラボ(研究室兼交流の場)の部屋を作り常
時活動できる環境を整える予定です。2つ目は、このオリーブを通じた「探究の学び」は、オリ
ーブを育てる農業(1次産業)オリーブ油を精製する工業(2次産業)そのオリーブ油を販売す
る(3次産業)、全てかけ合わせて6次産業を意識した活動とすることです。オリーブ油以外の商
品開発も子ども達の意見を聞きながら進めます。3つ目は、「サステイナブル(持続可能な取
組)」を意識した活動とすることです。この「みんなのオリーブの森」を後世に渡って広く展開す
ることに加え、オリーブ油精製にあたって搾りかすとして9割が破棄されることや剪定した枝が
廃棄され費用もかかる等を打開する「探究の学び」を子ども達・地域の方々、そして府立の専門
高等学校・大学・研究機関と行っていきます。いつも地域の方々が維持管理していただいている
新檜尾公園と隣接する「みんなのオリーブの森」を地域の皆様や関係する人々で素敵な空間とし
たくお力添えをよろしくお願いします。
3月号
しんひのお
末筆ながら、今年度も保護者の皆様、地域の皆様には本校の活動をご理解・ご支援賜りました
ことを心より感謝し、お礼申し上げます。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。