堺市立八下西小学校

2/6日(火) リーダーとフォロワー

公開日
2024/02/06
更新日
2024/02/06

校長室

今日は,残り2か月となった学校生活をもう一度振り返ってもらうという意味で,リーダーとフォロワーについて次のような話をしました。

今週から,2回目の縦割り班掃除が始まりました。前回も思いましたが,6年生が下級生をしっかりリードしたり,優しく掃除の仕方を教えてくれたりしている姿を見ることができて,とても嬉しく思います。また,それぞれの掃除場所も,6年生のリードの下で,どの学年の人も頑張って掃除をしているので,いつもよりもっときれいになっているように感じています。さすが6年生ですね。また,縦割り班掃除だけでなく,なかよし活動でも下の学年を楽しませるために,一生懸命工夫してくれていますね。本当にありがとう。

このように,6年生の力というものはすごく大きいものがあります。校長先生が以前6年生の担任になった時には,いつも「6年生はその学校の顔であり,6年生の姿を見ると,その学校の様子が分かる。6年生がきちんとした行動をすると,下の学年はそれを見習ってきちんとした行動をするようになるよ。」という話をしていました。もう少し詳しく言うと,例えば下の学年の人たちが,廊下を走っていたとします。でも,6年生がいつもきちんと廊下の右側を歩いていると,下の学年の人たちはだんだん走ったりすることがなくなってきます。逆に,6年生が廊下を走ったりすると,下の学年は走っても大丈夫と思って走ることをやめなくなるよね。あるいは,6年生が校内で名札をきちんとつけていると,帽子をきちんとかぶって登下校していると,他の学年もだんだんと真似してくるようになります。これも逆を考えればすぐに分かると思いますが,6年生が名札をつけていない,帽子をかぶっていないような学校では,そうしてもいいんだと下の学年の人が思ってしまいます。そういう意味でも,6年生というのはみんなにすごく影響がある学年です。

実は校長先生は,小学校の先生をする前は,中学校の先生もしていました。中学校で中1を担任した時は,小学生と中学生は全然違うし,6年生と言ってもまだまだできないことは多いだろうから,と勝手に思っていました。でも,小学校の先生になったら,6年生は何ていろいろなことができるのだろうと,とてもびっくりしました。下の学年の面倒もしっかり見てくれるし,意見もしっかり言える,勉強の時の態度も素晴らしく,学校全体をリードしてくれる存在だと気づいたのです。その時にそれまで6年生のことを知らなかった自分を反省しました。

さて,話を小学校に戻しますが,皆さんはリーダーという言葉を聞いたことがありますね。この学校のリーダーは誰かというと,もちろん6年生です。じゃあ,6年生だけが,リーダーだけが頑張れば学校はよくなっていくと思いますか?
もちろん違います。6年生が頑張れば,下の学年も真似はしてくれますが,それだけでは十分ではありません。リーダーに対して,フォロワーという言葉があります。エックスやインスタグラムでも使われている言葉なので,高学年は聞いたことがある言葉かもしれませんが,それとは少し違って,本来フォロワーとはリーダーの行動を見て,自分たちがきちんと判断し,正しいと思うことを真似したり行動したりする人たちのことです。小学校では1年生から5年生までの人たちがそれにあたります。もちろん,低学年が自分で判断することは難しいと思うので,やはり上の学年の行動を真似することから始めるようになると思います。3年生以上は少しずつ自分で考えて行動できるようになるので,ぜひ正しいと思う行動を真似してくださいね。そして5年生は,サブリーダーとも言われます。リーダーに近い行動をしてもらいたい学年でもあります。というよりも,あと2か月少しでリーダーになる学年です。八下西小学校全体をよくしていくためにも,高学年,つまり5・6年生は,名札や帽子をかぶることはもちろん,廊下を歩くことやトイレのスリッパをそろえること,そして授業での返事や反応も含め,ぜひ学校全体のお手本となる行動をしてほしいと思います。他の学年の人も,それぞれ1年進級します。下の学年が入ってくる,あるいは増えるということを考えて,今からどんな行動をすればよいか考えて行動できるといいですね。期待しています。