小学校理科教材研修3年「電気で明かりをつけよう」「じしゃくのふしぎ」
- 公開日
- 2025/09/01
- 更新日
- 2025/09/01
科学教育グループ
令和7年8月5日(火)、堺市教育センター(ソフィア・堺)において、小学校理科教材研修3年「電気で明かりをつけよう」「じしゃくのふしぎ」を実施しました。
前半の「電気で明かりをつけよう」では、はじめに、暗い部屋の中で豆電球と乾電池とソケット付き導線を使って明かりをつけました。暗い部屋で輝く明かりは印象的で、少しの工夫でこどもたちの学習への興味や関心、意欲を高められることを確認しました。
次に、指導内容や単元の系統性について確認し、具体的な実験を通して、単元における指導のポイントについて研修しました。
ポイントの1つめは、導入の工夫です。自動車模型の豆電球が点いたり消えたりする様子を見たり、懐中電灯の中身を見たりすると、こどもたちがどのような疑問をもつのかを考えました。
2つめは、事実の整理です。多様な事実をどのように整理すると、こどもたちが回路の意識をもつことができるのかを考えました。
3つめは、電気を通す・通さないによる仲間分けの工夫です。身の回りの物を、電気を通す物と通さない物に仲間分けする方法を、体験しながら考えました。
後半の「じしゃくのふしぎ」では、はじめに、小学校学習指導要領を元に指導内容を確認しました。
次に、より良い授業づくりのための導入例や、自由試行のあり方について考えました。
そして、磁石を用いて砂鉄を集めたり、磁石と物との間を開けても引き付ける力が働いていることをクリップとたこ糸で確かめたりし、こどもたちの学習を念頭において、磁石を使った様々な活動を体験しました。
受講者からは「単元を通して、こどもが自ら課題を見いだせるように展開するための準備が分かったので、実際に授業づくりでいかしていきたいです。」「何度か3年生を担当しているが、今まで以上に深い学びになりそうな実験ができて良かったです。」などの感想がありました。
教育センター 能力開発課 科学教育グループでは、これからもこのような研修を通して先生方を支援し、こどもたちの科学的な問題解決の力を養っていきたいと考えています。