堺市立百舌鳥支援学校

こんな授業をしています vol.8

公開日
2019/01/31
更新日
2019/01/30

支援部

 「視覚支援でわかりやすく!〜何をする? どこでする? 終わったらどうする?〜」
 
 中学部課題別学習の中で行っている社会生活学習での一コマです。写真1、2段目のグループは、タオルを干す→取り込む→たたむ等の家事スキルを学んでいます。それぞれの作業場所が横一列に並んでおり、ハンガーや作業台などがセットされているので、何をするのかがわかりやすくなっています。

  <タオル干し>では、
1. ハンガーにタオルを掛ける方向がわかりやすいように赤テープを貼っています。
2.タオルの中央にも赤のテープが貼ってあり、ハンガーの赤のラインとマッチングさせるようにして掛けるとタオルがずれずに干すことができます。
  <タオルたたみ>では
1.タオルの端のテープを意識して、両サイドの赤を重ねるようにして半分に折ります。
2.タオルを半分にたたんだら、目の前のタオルケースに入れます。

 色テープを貼ることで、注目するべき個所が明瞭になり、指示がわかりやすくなりました。また、その個所を見るように指さしされることで、担当者の意図が伝わりやすくなります。視覚支援で作業内容の理解がアップしました。半分に折ったタオルは、目の前にケースが配置されているので、流れるような作業で収納されました。終わったらどうするのかがわかり、見通しを持って一連の作業として行うことができました。


 三段目のグループは、靴袋の縫製を学んでいました。
1.ホワイトボードに活動内容が書かれてあり、役割分担をします。活動内容の横に顔写真が貼ってあるので、自分が何をするのかが明確になりました。また、作業位置がシンプルな図で示されているので、この後、どこに移動するのかも確認できました。
2.説明後は、ホワイトボードと同じ位置に作業コーナーとして机が配置されていたので、それぞれの作業場所にスムーズに移動できました。

 説明する時間やことばは短く、何をするのか、どこでするのかが一目瞭然でわかるように視覚支援します。書いたものは消えないので、わからなかったら自分で見て、確認!
見通しをもって、わかる!できる!ことは子ども達の自尊感情もアップします。