堺市立三国丘中学校

今日の一言 4月22日 外国語教育について思うこと(2)

公開日
2025/04/22
更新日
2025/04/22

校長雑感 一隅を照らす



著者・ロンブ・カトー
5か国語の同時通訳者。10か国語の通訳者。(その言語の中には日本語、中国語も含まれています。)
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何か自分に都合の良い勉強法が書いてあるんじゃないかと、とても甘い考えでこの本を手に取りました。
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もちろん、そんな姑息な料簡は、彼女の厳しさによって、木端微塵に砕かれました。
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〇この本はどんな人に向いていて、どんな人に向いていないか、
この本は、実際には存在しない「平均的学習者」に向けられています。
 ・・中略・・
外国語の学習に無限の時間を費やすことができる人、そういう人向けの学習方法は、この本のテーマには不適当でしょう。もし、一日一時間半も犠牲にすることができない状態の人ならば、私の提案する方法ではお望みの結果に到達することはできないでしょう。 というわけで、この二つの極端な事情は、平均的学習者の条件からはずされます。

〇誠実な人々は、ものごとを簡単に一般化しないものです。しかし、統計的数字に基づいた確かな結論があります。すなわち、外国語学習に必要な最低限の時間は、週平均10~12時間なのです。

〇外国語の学習が上手くいくか、いかないかは、ひとえに次のような単純な方程式によっ て決まってくるのです。
  消費された時間+関心度=結果
  しかしこれに、否定的な尺度が欠けていると思われます。それは羞恥心です。
  消費された時間+関心度÷羞恥心=結果
 * * * *
仕事をしている私のような学習者にとって、冒頭から書かれているこの文章(週12時間ほどの学習時間)は、厳しいものでした。
結局こんなすごい人がいるんだな・・・と「偉人伝」を読んでいるような気持ちになってしまいました。
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よく英語ができる人・・と言う表現がありますが、「できる」とは、どんなことをいうのでしょうか。
ちなみに、私のドイツ語は、かなり狭い範囲でのみ有効なものです。英語に至っては・・・・
(つづく)