25日 殿中生応援団 部活動編その5
- 公開日
- 2021/07/25
- 更新日
- 2021/07/22
殿中生応援団 部活動編
競争では、片方が勝てば必ずもう片方が負けることが必然です。しかし、別の見方では、競争というものを通して、努力や練習の大切さを学び、そして自ら鍛錬することで身につけた素晴らしいスキル(技能・技術)を表現する機会であると言えます。
勝利しようとすることは、ゲームにおいてベストを尽くし、そのゲームでめざすものに対してできる限りのところまで到達しようとする行為なのです。
その努力は、自分の相手も勝とうと努力し、自分より優れた成果を出そうという努力があって初めて可能なのです。さらに言えば、相手だってこっちが勝利のための努力をしなければ、素晴らしいパフォーマンスは行えません。
こう考えると、相手が素晴らしい機会を与えてくれたことに対して感謝すべきではないでしょうか。ある意味では相手とは敵対関係にありますが、別の見方では両者はともに素晴らしいものをめざし、価値観を共有するパートナー関係なのです。
「プレイする意味がある」と言うとき、それは相手が自分にとって意味があるということです。相手がいなければプレイできません。良いゲームとはこういう協力関係があって初めて可能なのです。
たとえば、中学生のチームが小学生の弱いチームに大勝してもうれしくないですし、試合後の満足感もありません。接戦をしているときが一番楽しいのです。そのことは知っておきましょう。素晴らしいと思える相手に勝ってこそ、満足があり、努力した甲斐があってその努力で自分自身も成長できるのです。
これからは、相手を尊重してゲームをすることを意識してください。