堺市立殿馬場中学校

2日 殿中生応援団 学習編その1

公開日
2021/05/02
更新日
2021/05/02

殿中生応援団  学習編

今日は記憶についてです。
 エビングハウスというドイツの心理学者が忘却曲線というものを発見しました。実験では,意味のない音節(rit, pek, tas, ...etc)を記憶し、その再生率を調べ、この曲線を導いたそうです。
 勉強の記憶は,意味のあることを覚えるので,必ずしもすべてが当てはまるわけではありせんが,一般的に,「人間は,覚えたあとから,どんどん忘れていく」ということを示す場合,この忘却曲線がよく使われます。
 この実験から、一生懸命覚えても,20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%、1ケ月後79%が忘れてしまうという結果が出ました。

この結果からわかったことは、
  1、記憶は、覚えた直後に、(半分近く)忘れてしまう。
  2、残った記憶は、ゆっくり忘れていき、長く保持される。

 すると,次には,記憶したことを忘れにくくする方法を考えなくていけません。そこで復習をいつするかということが問題になります。
 さて,効率的な復習のタイミングをまとめると
  ◎覚えた直後に、復習する。(数分間でもOK) (多くの人は、覚えた直後の復習をしていない)
  ◎1日後に、再度復習する。
  ◎1週間後に復習する。
  ◎2週間後に復習する。
  ◎1ヵ月後に復習する。
  
 つまり、完全に忘れないうちに、そして、簡単に記憶がよみがえるうちに、ササッと短時間で復習することが、効率的な記憶法になるようです。