12月10日(火) 親しき仲にも礼儀あり
- 公開日
- 2025/01/09
- 更新日
- 2025/01/09
校長室
今回は,ことわざを考えることから次のような話をしていきました。
低学年の人にとっては少し難しいかもしれませんが,「親しき仲にも○○○あり」ということわざです。○の中に何が入るか考えてみてください。正解は「れいぎ」が入ります。このことわざは,「あまり親しみが過ぎて遠慮がなくなるとけんかやトラブルのもとになるから、親しい間柄でも礼儀をきちんとするべきである。」という意味です。
礼儀という言葉が難しいかもしれませんが,言葉遣いで考えるとよくわかります。例えば友達同士なら,何かを「見せて〜。」というのはOKですが,年上の人などに対しては「見せてください。」や「見せてもらえますか。」というのが礼儀正しい言い方になります。つまり,礼儀とは,年上の人に対して丁寧な言葉を使うことや,誰に対しても何かしてもらったらきちんとお礼を言うこと,挨拶をされたらきちんと挨拶を返すこと,よそに行った時には家の時と同じようには行動せず,遠慮することなど,みなさんがこれから社会生活をしていく上で,必要になることであり,当たり前のことでもありますよね。もちろん担任の先生方もきちんと実践されています。
実は校長先生は,このことわざを,教育実習に行った学校の6年生の人に教えてもらいました。もっとも,直接言われたのではなく,もらった年賀状に「一緒に遊んでもらって楽しかったです。でも,なれなれしく話してしまったのでごめんなさい。親しき仲にも礼儀ありですよね。」と書いてあったので,初めて知りました。それでも,当時大学生だった校長先生には,すごく印象に残りました。大学生が小学生にことわざを教えてもらって,しかもそれを大人になるまで覚えているのだから,よほど強く感心したのだと思います。
さて,どうしてこの話を今日したかと言うと,もしかしたら,皆さんの中に,例えば先生方に対して友達のように話しかけている人がいるのではないかと思ったからです。先生方と仲がよいのはすごくいいことですが,「けじめ」だけはきちんとつけて欲しいと思います。友達に対する言葉遣いになっていませんか?まさに,「親しき仲にも礼儀あり」です。
このことは,日ごろから気を付けていれば,学校以外のよそに行った時にも正しい言葉遣いや礼儀をきちんと使えることにつながると思っています。これは中学校に行ったり,高校に行ったり,あるいは社会に出てからも,きっと役に立ちます。特に中学校に入学したら,部活が始まります。先輩や先生方への言葉遣いも変わってきます。もし兄弟に中学生のお兄さん,お姉さんがいる人は,お兄さんやお姉さんの言葉遣いが中学生になって変わってきたな,と感じた人もいるのではないでしょうか?
「親しき仲にも礼儀あり」,中学生になるまで待たなくても,ぜひ今から実践してみてくださいね。