堺市立北八下小学校

6/19(月) 思いやり

公開日
2023/06/19
更新日
2023/06/19

校長室から

テレビ朝会でお話ししたことを紹介します。

「思いやり」を漢字で書くと,「思い遣り」と書きます
「遣」という字には,「行かせる」「つかわせる」という意味があります。
「思いやり」とは、自分の「思い」を「行かせる」「つかわせる」ということです。

さて,他の人がつらい,しんどい,痛いとわかるときはどんなところからでしょうか。
わかりやすいところからお話しします。
もしその人がケガをしているとわかるときは、どんなところからでしょうか?
血を流していたり,すり傷があったりするときですね。
ギブスをして,包帯を巻いていることからもわかりますね。
どんな思い遣りをしますか?
荷物を持ってやったり,ぶつからないように気をつけたりしますね。
ケガはないけど,風邪をひいたり,病気になったりしているのは,どんなところからわかりますか?
これは少し難しいですが、顔を見ますね。つらそうにしている。顔が赤い,青い。
では,心に傷をもった人は,どうしたらわかりますでしょうか?
心に傷を負うということは分かりますでしょうか?
人に言われたくないことを言われたとか,きつくいわれたとか,脅されたとか,とても怖い目にあったとか,みんなから仲間外れにあったとか,そんなことがあって心に傷を負うことがあります。
心の傷はとてもわかりにくいです。
いつもと様子が変だぞ,このごろ様子がおかしいぞと感じることがあるかもしれません。
このように感じ取った人は,表情の変化や行動の変化をとらえているのです。
これはすごいことです。本当にわかりにくいのです。
自分が知らずのうちに,人の心を傷つけてしまうことがあるかもしれません。
では,どうすればいいのでしょうか?
それは,人を「思い遣る」ことです。
自分の思い,やさしさを「行かせる」「つかわせる」のです。
つまり、自分の都合だけで考えるのではなく,相手の気持ちを考えて行動することです。なかなか難しいことかもしれませんが,
この「思い遣り」が,人の心の傷を見つけたり,心の傷を治したりします。
人を思いやるには,どうすればよいのか,どんなことをすればよいのか考えてみてください。