O157堺市学童集団下痢症を忘れない日
- 公開日
- 2023/07/10
- 更新日
- 2023/07/10
校長室
今週の水曜日7月12日は、「O157堺市学童集団下痢症を忘れない日」です。O157(オー・イチ・ゴー・ナナ)とは何でしょうか?。これは腸管出血性大腸菌とよばれる食中毒を起こす病原菌のことです。今から27年前の平成8年7月12日に堺市の学校給食が原因でたくさんの児童が下痢や血便などの症状をうったえる集団食中毒が発生しました。給食の食材の中にO157が混ざっていたものと判断されました。最終的な患者数は、9523人でそのうちの7892人が小学生でした。残りの人は学校の先生や児童から感染した家族など一般の方です。そして、患者さんの中で重症化した児童3名が命を落としました。また、当時1年生だった一人の患者さんが19年後に後遺症により亡くなられています。亡くなられた4名の方のご冥福をお祈りするとともに、この悲惨な事件を忘れず、二度とこのようなことを起こさないと誓うため、毎年「7月12日」を「O157堺市学童集団下痢症を忘れない日」としました。
さて、この悲しい出来事があったのは27年前のことで、現在の堺市の学校給食は、調理員さんたちやたくさんの方たちの努力で「日本一安全安心な給食」と言ってもいいくらいになりました。例えば、堺市の給食では生野菜のサラダなど「生」のものは出ませんね。ばい菌は熱に弱いので、全ての食材に必ず火を通して調理します。また、児童のみなさんも必ず手洗いをするなど気を付けてくれていますね。27年前の事件のことは忘れずに、でも安心して楽しく美味しい給食をいただきましょう。そして毎日がんばってくださっている調理員さんをはじめたくさんの方への感謝の気持ちも忘れないでください。
という話を朝会でさせていただくつもりでしたが、平和学習の発表がありましたので、かなり省略して話しました。
平成26年4月6日に「O157堺市学童集団下痢症の碑『永遠に』」が堺市役所の玄関前に設置されました。