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堺市立英彰小学校

集団疎開(しゅうだんそかい)

公開日
2025/06/30
更新日
2025/06/30

校長室

 今日6月30日は「集団疎開の日」という日です。集団疎開というのはどういうことでしょうか?むかし日本がアメリカと戦争をしていたときのことです。戦争の終わり頃、日本はだんだんと攻められてついには日本の本土にまで攻めてこられるようになりました。日本の政府は1944年6月30日、都会に爆弾が落とされる前に東京や大阪などの都市部に住む小学生を田舎の方に避難させる「疎開(そかい)」をすることに決めました。田舎に親戚がいる場合は、そこへ避難できましたが、親戚がいない子どもたちは集団で疎開をしなければいけませんでした。これが「集団疎開」です。疎開をする子どもたちは、着替えやタオル、食器、コップ、勉強道具、防空頭巾、カッパなど生活に必要な荷物を持って、お父さんやお母さんお家の人と別れて田舎に行きました。住むところはお寺や旅館、集会所や民家などで、たくさんの子どもたちが一緒に住みました。食べるものは、少ししかなく、昼間は勉強をすることもあったけれど、畑仕事などの農作業を手伝わなければいけないこともあったそうです。長い間、お父さんやお母さんにも会えず、寂しいのをがまんして、戦争が終わるまで友だちと助け合って生活しなければいけませんでした。良くがんばったと思います。

 今年は戦争が終わってちょうど80年がたつ年です。今でも世界では、戦争をしている国があります。大人がしている戦争の陰で、苦しくつらい思いをしている子どもたちがたくさんいます。1日も早く戦争が終わってほしいし、新たな戦争が始まることは絶対にあってはいけないことだと思います。