堺市立三国丘中学校

今日の一言 4月24日 命を守ることが最優先

公開日
2024/04/24
更新日
2024/04/25

校長雑感 一隅を照らす

「クライシスマネジメントの本質」
本質行動学による3・11大川小学校事故の研究
(著者:西條剛史 山川出版社)

今日も、この本から引用させていただきます。

「安全を守る=命を守るではないことを深く意識せよ」(P.227)

大川小学校は、津波で多くの子どもたちの命が奪われた学校です。津波の際には、高台や山に避難するのが常識です。しかし、あの時、大川小学校は、激しい余震や山崩れの恐れから、山での怪我のリスクを津波で命を奪われる危機よりも大きく捉えていました。
(あの時、あの状況では、全く間違いとは言い切れない・・という説もあるそうです)

本から引用します。
『大川小学校検証委員会の最終報告書案』では、「子どもの安全を最優先する」とされていたものに対して、遺族のひとりが「子どもの安全を最優先すると山には登らせられないということが起こる。『子どもの命を最優先にする』に変えるべきだ」と主張・・・・
(P.228)

* * *
学びの保障も大切です。
感染症対策も大切です。
本当に大切だと思います。

しかし、何よりも大切なのは命を守ることです。
元気に登校した子どもたちが、元気に家に帰る!
この何でもない普通のことを守ることは、
そんなに簡単なことではない・・・と、この本は訴えてきます。
・・・
今この瞬間に発生してもおかしくない大規模地震。
「命を守ることが最優先」という理念は決して忘れてはならないと思います。