フランクフルトに支店を置く日系企業で働きはじめ、ある出来事から私は猛烈な会社人間に変わり、文字通り午前様が続く毎日を送るようになっていました。

「ドイツ人でも夜中まで働いている人たちがいる。」
毎晩のように、終電（ＩＣＥは０時過ぎまであります）まで働き、電車の発車までの時間つぶしで街中をぶらぶらしているとき、いつも明かりがついてるオフィスがあることに気付きました。

目についたのが、弁護士事務所です。個人経営をしている彼らの勤務時間に制限はありません。個人事業者は、夜中まで働いているのでした。当たり前と言えば当たり前です。

「誰かに働かされている人」と「自分から働いている人」の違い。

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デュッセルドルフに引っ越してから、電車の車体を作っているドイツ人と知り合いになりました。日本でも有名な企業の技術者です。
彼は、それこそ猛烈社員でした。
土日も仕事をするのですが、それはそれは楽しそうでした。
彼は個人事業者ではありませんでしたが、働かされている人ではなかったのです。

ドイツと日本の違いではない。
どこの国の人でも、一人ひとりの考え方の違いなんだ。

少し前までの思い込みから解放されると、
「仕事」「労働」に対する私の考え方は
どんどん変わっていきました。