今日の一言 12年間 大切にしていたこと (3月10日 卒業式の通し練習で)
- 公開日
- 2026/03/10
- 更新日
- 2026/03/10
校長雑感 一隅を照らす
12年間,校長として大切にしていたことがあります。原点は大川小学校にありました。
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私自身がぶれないように!
「クライシスマネジメントの本質」・・この本は、大川小学校で起きたことを科学的に、学問的に検証し、クライシスマネジメントについて、私たちに多くの示唆を与える内容です。その中で、大川小学校の日頃の組織運営の在り方を、クライシスマネジメントの失敗事例としてまとめたページがありました。衝撃的です。
その事例の中から抜粋します。
1 理念が形がい化している
3 実質的に表(おもて)に掲げられている理念に反する
裏(うら)の理念のもとに運営されている
4 事なかれ主義に支配されており、不都合なことは
「なかったこと」にしている
7 このままではまずいのではと思っても言えない雰囲気がある
8 率直に思っていることを話し合うことができない
9 本質が見失われており、形式だけ整えることに終始している
引用:「クライシスマネジメントの本質」西條剛央(山川出版) P279
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「安全を守る=命を守るではないことを深く意識せよ」(P.227)
大川小学校は、津波で多くの子どもたちの命が奪われた学校です。津波の際には、高台や山に避難するのが常識です。しかし、あの時、大川小学校は、激しい余震や山崩れの恐れから、山での怪我のリスクを津波で命を奪われる危機よりも大きく捉えていました。
(あの時、あの状況では、全く間違いとは言い切れない・・という説もあるそうです)
本から引用します。
『大川小学校検証委員会の最終報告書案』では、「子どもの安全を最優先する」とされていたものに対して、遺族のひとりが「子どもの安全を最優先すると山には登らせられないということが起こる。『子どもの命を最優先にする』に変えるべきだ」と主張・・・・
(P.228)
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学びの保障も大切です。
感染症対策も大切です。
本当に大切だと、心から思います。
しかし、何よりも大切なのは命を守ることです。
元気に登校した子どもたちが、元気に家に帰る!
この何でもない普通のことを守ることは、
そんなに簡単なことではない・・・と、この本は訴えてきます。
・・・
3月10日の卒業式の通し練習で,卒業生たちに”3.11"への想いを話しました。
この内容は卒業式の式辞には適さなのいので。