堺市立三国丘中学校

今日の一言 11月13日 働き方改革4 労働契約

公開日
2023/11/13
更新日
2023/11/29

校長雑感 一隅を照らす

限定された業務内容、法令・条例・規定に沿った業務処理?
ドイツのシステムは日本では難しいと思われるのではないでしょうか。

そんなに割り切って、働けるものではないでしょ!
誰にも業務指示されていない「隙間の仕事」がたくさんあるじゃないか。
職場の皆さんの善意によって、その「隙間の仕事」を黙って実行し、
穴を埋める。そういうチームが、纏まりがあり一致団結した理想の組織ではないか。

・・・

誰がやるかはっきりしない仕事を前に、
「この仕事、誰かしてくれないと困るな」
「わたしがしましょうか?」
「いえいえ、あなたはいっぱい仕事を抱えてます。
 それはたいへんだから私が引き受けます」
「何をおっしゃいますか、私が・・。でも、よく考えると
 そもそもこの仕事は私たち二人の仕事ではなく
 〇〇さんの仕事ではないですか」
「そうですよね。でも、〇○さん帰っちゃったし・・。
 もういいです、私がやってしまいます。」

こんなこと、よくありませんか?

・・・

ドイツでの私の回りでは、ちょっと違いました。
「この仕事、誰かしてくれないと困るな」
「そうだよね。こっちの仕事が進まないよね」
「誰の仕事?」
「私じゃないですよ。」「ぼくでもないな」
「じゃあ、上司のところに行ってこの仕事を誰がするか決めてもらう」
「決まるまで、私たちの仕事はストップしよう。」
「そうしよう!」

少し極端ですが、まるっきり嘘ではありません。

***

このような意識の違いは、「契約する」というドイツの社会通念にあります。
いわゆる「契約社会」です。

(写真:ドイツ語の労働契約)