今日の一言 11月7日 働き方改革 1 「生きるために働いているの?働くために生きているの?」
- 公開日
- 2023/11/07
- 更新日
- 2023/11/07
校長雑感 一隅を照らす
ドイツ人の働き方について話しましょう!
・・なんて、とても言えるほど一般的なドイツ人を知っているわけではありません。
世間には、ドイツ人の労働観などについて書いた本も何冊もありますし、ドイツについて様々な統計資料を基に日本と比較した本や、論文も数え切れないほどあることでしょう。
よほど気を付けて書かないと、軽率だとのそしりを受けることでしょう。
殊に公立の学校の校長でもあり気を付けて書きたいと思います。
私がドイツ人について話し始めるときには「私の周りにいたドイツ人は・・」という枕詞を必ず付けます。
これから話すドイツ人・ドイツの話は、私の周りにいたドイツ人、私がドイツで経験したこと、それを私の主観で、「そう思った」ということを書いていると思ってください。
・・・
三十数年前、ハイデルベルグにある語学学校(大学就学資格取得のためのドイツコース)でのことです。7・8人の大学で勉強したい留学生(外国人)が教室にいました。
「今日は、ステータスシンボルについて話しましょう」
「皆さんの国のステータスシンボルについて教えてください」
たとえば、ドイツでステータスシンボルとは・・・
「ドイツ人は、自分の仕事を自慢することがあります。」
では、仕事の何を自慢するのでしょうか・・・
「何日間年休を取ることができるか?年休取得の自由度は?・・これが自慢の種です。」
語学の先生特有の異文化への寛容性を体中で表現しているような、学生が何を言い始めても驚かないよ!・・というような、そんな雰囲気を持った赤毛の長い髪をした先生が言いました。
えっ!という顔をしている私たち学生に、満面の笑みで先生は続けました。
Arbeiten wir um zu leben oder leben wir um zu arbeiten?
「生きるために働いているの?働くために生きているの?」
****
この文章は、2017年に書いたものです。
↓ ↓