今日の一言 卒業式って・・ 3月5日
- 公開日
- 2025/03/05
- 更新日
- 2025/03/05
校長雑感 一隅を照らす
全学年の学年主任が想いを込めて作成しているのが、≪学年だより≫です。
3月3日に配布された3年生の≪学年だより≫をご紹介します。写真は、今日から始まったの卒業式練習での先生たちの表情です。
***第76期生学年だより 『創造』 第47号***
全員が揃う卒業式に・・
5日(水)から卒業式練習が本格的に始まります。中学校での最後の授業、学び。三年間の集大成ともいうべき卒業式。卒業証書授与も合唱も、自分たちの力で立派にやり遂げてほしいと願っています。
さて、学年通信でも折に触れて最初の学年集会で話したことを記載してきました。主任としての想いは「全員が揃う卒業式にしたい」ということです。「20年近く教師をしてきて全員が揃った卒業式を見たことがない。今日(4月最初)の集会にも参加できていない人がいる。でも休んでいる人も含めて76期生であることをみんなには忘れないでほしい。今日休んでいる人が卒業式には参加できるようにいつでも迎える用意をしておいてほしい。」なんて話をしました。
今、学校に来づらくて休んでいるあなた。先生たちは待っています。76期生みんなで待っています。こんな伝え方がプレッシャーになるかもしれないという思いを持ちながらも伝えられずにはいられません。あなたも含めて全員で卒業式を迎えましょう。
卒業式って・・・
学びの目的は「正しくものを考え、行動する力を身につけ、人格の完成をめざす」ことです。そのために通う場が学校です。卒業とは学校教育で用意された学習過程を終えること。この先は上級の教育課程に進むか、自分で自分を高めていくことになります。
「卒業式」とは、その集団の一員としての自分がどんな存在だったかを表す「過去の提示」の場です。同時に、この先、自分をどうしていきたいか、「未来の覚悟」を表明する場でもあります。そして卒業式の練習や卒業式を通して、「望ましい集団生活」の学びをすることが最大の目的なのです。
例えば、卒業証書をもらうときは、はっきり返事をして両手で受け取りますね。3年間の学びを証明するものを「大事なもの」と考えること、そしてそれを「大事なもの」として扱おうとする意識と態度が養われていること。これらの学びの成果を「はっきりした返事」「卒業証書を両手で受け取る」といった仕草で表現するのです。このように卒業式のすべての行為には意味があるのです。
少し硬い話になりましたが、卒業式の主役は言うまでもなく君たちです。ですが、指導してきた私たち教員や、義務教育を終えるこの年まで君たちを育ててきた家族の皆さんにとっても、つまり、この行事にかかわるすべての人にとって卒業式は意味のある式典です。君たちだけではなく君たちにかかわったすべての人が感動できる卒業式を創る、そんなことも考えられる76期生であってください。