一昨日実施した全校朝礼の内容をまとめました。
今年の流行語大賞の候補にもなっている、「生成AI」「チャットGPT」について、先日発表されたビートルズの新曲に絡めてお話をしました。
今年も残りあと1か月半となりました。早いものです。
先日「新語・流行語大賞」の候補が発表されました。WBCで話題になった大谷翔平選手の「憧れるのをやめましょう」や、阪神優勝の「アレ」など野球に関するものを始め、「藤井8冠」や、みんなにもおなじみの「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」「ひき肉です」といった世相を反映したものなど30の言葉がノミネートされました。
その中で「生成AI」「チャットGPT」といった現代科学を象徴する二つの言葉が入っていることも今年の大きな特徴でしょう。
この言葉は科学の進歩を表すと同時に、「答えが簡単に誰でも手に入る」ことや、「フェイク画像」「フェイク動画」といった悪質な偽物が出回るなど、ネガティブなイメージもありました。
そこでこの曲を聴いてください。
これは先日の2023年11月2日に世界同時配信されたイギリスのロックバンドのビートルズが出した新曲「ナウ・アンド・ゼン」です。
ビートルズは4人組のロックバンドで1960年代に大活躍し、1970年に人気絶頂の時に解散しました。(現在はメンバー二人が亡くなっています。)
なぜそんなバンドの新曲が出たかというと、故ジョン・レノンが残した歌声の音源に、AI(人工知能)による音源分離処理を施す一方で、残る二人のメンバーのポール・マッカートニーとリンゴ・スターが演奏を加え再録音したものです。
実は解散25年後の1995年にもすでに亡くなっていたジョン・レノンの練習用テープに吹き込まれた3曲のうち2曲を当時の最新技術でよみがえらせ、新曲として発表されています。
それからさらに27年たった今年、当時の技術では復活できなかった残りの1曲がAIの技術によってよみがえったというわけです。これはファンにとってはすごいことで、校長先生世代には何よりの贈り物となっています。公開21時間で1000万再生を突破し、本国のイギリスでも、先日54年振りの全英シングルチャート1位となった言うニュースも飛び込んできました。
このように科学の進歩はこれまで不可能と思っていたこともを可能にしてくれます。「生成AI」「チャットGPT」を有益なものにするには使い方が大切ということです。
君たちが社会に出るころは「生成AI」「チャットGPT」はもっと身近な存在になっているはずです。ぜひ明るい未来のために正しく、社会に役立つ利用を考えていってほしいと思います。