昨日実施した全校朝礼の内容をまとめました。
記録的な大雨もひと段落し、月曜は晴天の下、月に一度の運動場での朝礼を実施しました。美原区、特に西除川周辺に甚大な被害が出ずに済んで胸をなでおろしています。金曜日当日は保護者の皆様には多大なるご協力をいただき、本当にありがとうございました。
先ずは、先週金曜日の大雨についてです。みなさんが保護者の方々のお迎えのご協力のおかげで安全・安心に下校できたことに改めて感謝申し上げます。当日は学校に避難所が開設されるほどの大雨となりましたが、その後も大きなトラブルもなく、安堵したところです。一方で、全国的に目を向けると様々な地域で大きな被害が出ています。被害にあわれた全ての方々にお見舞い申し上げます。
さて、今日のお話は、先日史上最年少(20歳10カ月)で7冠を達成した将棋の藤井聡太さんについてです。
これまでも校長先生は前の中学校時代の朝礼でも度々藤井聡太さんを取り上げ、お話をしてきました。初めは2016年に史上最年少(14歳2カ月)でプロ入りしそのまま無傷の最多連勝記録(29連勝)を樹立したときでした。
その後17歳で初タイトル(最年少記録)を獲得しわずか3年の間に7冠達成と、まさに破竹の勢いで最年少記録を塗り替え続けています。
今日はその藤井聡太さんが先日獲得した「名人」位を記念して、色紙に添えた言葉をみなさんに紹介したいと思います。
それは「温故知新」という言葉です。難しい漢字ですが読める人いますか?
(6年生のSさんが「おんこちしん」と答えてくれました!)そうです。「おんこちしん」です。素晴らしい!
では意味を言いますね。それは「昔の事をたずね求め(=温)て、そこから新しい知識・見解を導くこと。」という意味です。つまり「以前学んだことや、昔の事柄を今また調べなおしたり考え直したりして、新たに新しい道理や知識を探りあてること」です。藤井聡太さん自身も「名人という歴史ある立場に立つことが出来て、自分としても昔の棋士の方の将棋を、今までは、なかなか並べたりする機会も少なかったんですけど、少しずつそういったことも目指していければいいのかな、という気持ちもありました」と述べています。
藤井聡太さんといえば「AI(人工知能)の申し子」と言われるぐらい有名ですが、あえてAI全盛の今、最先端の研究だけでなく、先人の素晴らしさにも目を向けたことに、大きな意義があると思います。
みなさんも今活用しているタブレットのように、これからどんどん新しい技術や機器を取り入れて自分を高めていってほしいと思いますが、時には昔の考えや教えも大事にすることも覚えておいてほしいと思います。