昨日実施した全校朝礼の内容をまとめました。
今回は「プロ野球,二人のスーパースターから」というテーマでお話をしました。
スポーツの秋,プロ野球もいよいよ大詰めですが,今年も大活躍の二人の選手の共通点を通して新しいことにチャレンジすることの重要性をお話ししました。
今日はあいにくの雨模様ですが,いよいよ秋も深まってきました。「〇〇の秋」堪能してますか?
そこで「スポーツの秋」ということで校長先生の大好きな野球の話です。現在,プロ野球ではメジャー,日本ともにポストシーズン真っ最中ですが,今日は日本が誇るスーパースター,大谷翔平選手と村上宗隆選手のお話をします。
まず大谷翔平選手ですが,今季の打撃成績は打率.273,34本塁打。投げては15勝9敗,防御率2.33とメジャー史上初のW規定達成という偉業を成し遂げました。残念ながら大谷選手の所属するエンゼルスは進出を逃しましたがMVP獲得の可能性についての話題はまだ続いています。
今季の打撃の取り組みについて大谷選手は「打率の面で3割近く打てるようなイメージでシーズン前は行こうと思っていた。そのなかで本塁打がどれくらいでるのかなというのが,ひとつチャレンジではありました」と,打率アップを目指していたと振り返っています。そして,「毎年そうですけど,前の年と同じようなことをやっていても,去年も言いましたけど,同じ数字が残るかと言ったら,そうではない。むしろ下がると思います。(中略)来年以降ももっともっと工夫しながらできれば,もっといい数字が残るなと思います」さらに「守りに入っていたら,無難なところにしかならない」とも語っています。
次に村上宗隆選手ですが,プロ野球史上初の5打席連続本塁打,日本選手年間最多の56本塁打,史上最年少の22歳で三冠王達成(18年ぶり)を記録するなど,セ・リーグMVPに輝いた昨季から一段と進化を遂げ,球史に残るシーズンを生みました。
村上選手は,昨年の好成績にもかかわらず今季はグリップの位置を昨季に比べて低くし,よりコンパクトな打撃フォームに変更しました。さらに異例ともいえるシーズン途中に操作性の高い先端をくりぬいた形状のバットに変えたことも,確実性の向上につながったといわれています。
このようにこの二人のスーパースターに共通することとして,「常に現状に満足することなく工夫を続ける」「変わることを恐れない」ことが挙げられます。
「今まで通り」ばかりの意識では,進化,発展は望みにくいということですね。
このことを,まだまだ経験の浅いみんなに伝えるとすれば,「何事にも積極的に挑戦することが大事」ということになるでしょうか。なので,どんなことも失敗を恐れず一歩足を踏み出してみましょう。きっと違う景色が見えるかもしれません。
最後にもう一つおまけに村上選手の話題から
14日にヤクルトがリーグ優勝を決めたゲームの終了後,ベンチから出て一列に並んだナインが高津監督の胴上げの態勢に入ろうとしました。ここで村上選手が阪神の矢野監督らがレフトスタンドの阪神ファンにあいさつに向かっているのに気づき,隣の高津監督に「胴上げを待ちましょう」と進言したということです。そして矢野監督らがあいさつを終えたのを確認した上で胴上げが行われたということです。この「最大級の敬意」にはネット上でも多くの称賛の声が集まっています。本当に素晴らしいことですね。
常に全体を客観的に見る目を持ち,さらに人の立場になって物事を考えることができて
ます。
これがまさに「おもいやり」ということですね。