堺市立北八下小学校

12/4(月) ぼくらはみんな生きている♪

公開日
2023/12/04
更新日
2023/12/04

校長室から

テレビ朝会でお話ししたことを紹介します。

この歌を知っていますか。
ぼくらはみんな 生きている 生きているから 歌うんだ
ぼくらはみんな 生きている 生きているから かなしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮
ミミズだって オケラだって アメンボだって
みんな みんな生きているんだ 友だちなんだ
この歌の歌詞を書いた人と、アンパンマンの原作者は同じ人で、やなせたかしさんです。5年生、6年生の皆さんは、やなせたかしさんのことを、国語や道徳の時間に学習しました。
やなせさんは、漫画家です。その時代の漫画は、4コマ漫画で絵もどちらかというと描きやすいものでした。
ところが、時代が少しずつ変わって、漫画がお話のようになって、絵も顔や風景が細かいところまで描かれるようになってきました。
やなせさんは、「これからどうなるのだろう」「自分は時代についていくことができるのだろうか」と、とても不安な気持ちになっていたそうです。
そんな気持ちの中、夜中に仕事をしていたとき、寂しくて手のひらを見て、やなせさんが子どものころにレントゲンごっこをしたことを思い出して手のひらに懐中電灯を当てて遊んだそうです。
そのときに透けたところがあまりにもきれいな色をしているのに気づき、「自分は元気がなくても、血は元気なんだな」と思ったそうです。
そのときにできた歌だそうです。
元気のない自分を励ますための歌なんだそうです。
この歌の中で、「生きているからかなしいんだ」というところがあります。
生きているからこそ悲しいこともあるけど、それを乗り越えていこうよという思いが込められていると思います。
今日は、アンパンマンの原作者、やなせさんの自叙伝から、校長先生自身が元気づけられたことを紹介しました。