12月の天体観測 その3
- 公開日
- 2023/12/20
- 更新日
- 2023/12/20
各教科より
12/22(金)の夕方から23(土)の未明に上弦過ぎの月と木星が接近して見られます。-2.7等級の木星は月明かりにも負けず冬空に光り輝き、その存在感を示しています。
また、同じく22(金)宵のころ南東の空に見えるオリオン座に位置する小惑星ベスタが衝(太陽ー地球ーベスタがまっすぐに並ぶ位置関係)となり一晩中見られます。明るさは約6等級でオリオンが持つ、こん棒の先あたりに見られ、おうし座の3等星ティエングァンやふたご座の兄カストルの足元の4等星も目印にになります。ベスタは火星軌道と木星軌道の間の「小惑星帯」の中にあり、「ケレス」「パラス」「ジュノー」とともに【四大小惑星】と呼ばれ1807年に発見された小惑星番号4番の小惑星で、直径は約520km(平均)。これは小惑星帯の天体の中では準惑星「ケレス」小惑星「パラス」に次いで3番目の大きさで、表面が太陽光を反射しやすく、ケレスやパラスより明るくなり最も明るい時には5等代前半になります。