全校集会での教頭先生のお話「ハンセン病家族訴訟原告団団長・林力さんの言葉より」
- 公開日
- 2025/11/13
- 更新日
- 2025/11/13
学校行事
全校集会では、教頭先生から、ハンセン病家族訴訟原告団団長として長年活動され,先日101歳で逝去された林 力(はやし ちから)さんの言葉が紹介されました。
「恥でないものを恥とするとき、本当の恥となる」
この言葉は、私たちが日々の生活の中で何を「恥」と感じるかを問いかけています。わからないことをきくのが恥ずかしい、持ち物が人と違う――そんなことで恥ずかしいと思う必要はありません。人と違うことは、決して悪いことではなく、違いを受け入れ,尊重することができる社会こそ,私たちがめざすべきものです。
一方で、誰かをからかったり、仲間外れにしたりする行動こそが「本当の恥」なのです。林 力さんは、ハンセン病回復者の家族として,病気に対する偏見・差別と闘い続けられました。病気や家族のことで差別されることは決して本人の「恥」ではありません。世間がそれを「恥」として扱うことが,社会の「本当の恥」なのです。差別される側に「恥」はなく、それを恥とする社会のあり方こそが問われるべきなのです。
最後に,林 力さんの言葉を胸に、私たち一人ひとりが「本当の恥とは何か」を考え、誰かが恥ずかしいと感じているときに,その人に寄り添い優しく声をかけられる人であってもらいたい,と,締めくくられました。