12/6(月) 期末考査 返却
- 公開日
- 2021/12/06
- 更新日
- 2021/12/06
学校紹介
多くの授業で期末テストの返却が行われていました。点数を見て一喜一憂する姿は、いつもながらの光景ですが,多くの先生方が異口同音におっしゃることは,「必ずやり直しをすること」です。 授業の中でも答え合わせや解説を行いますが、それとは別に自分でもう1度問題を解き直し、次に同じ間違いをしないようにすることは、教科に関係なく重要な学習です。
「答案用紙の嘆き」
ふっと気づいてみたら、僕はゴミ箱の中にいた。紙くずの間から、仲間が下の方に横たわっているのも見える。先日の期末テストの日、真剣な表情で書き込んでくれた。赤い丸ペケがついて、点数が書き込まれるまでは大切に扱われていた。教室で返されたときは、両手で大事にはさんでくれた。けど、僕の幸せはそこまでだった。気づいたら、嫌われ者のようにゴミ箱へ捨てられた。大切に扱ってくれた時間は何だったのだろう。自慢じゃないが、僕には力試しや評価に使われる以上の利用価値がある。
真剣に取り組んだテスト時間は、君にとって大切な勉強時間だったはずだ。普段の学習時間の何倍も集中した、密度の濃い時間だったはずだ。僕には、そんな真剣な集中力を引き出す力がある。だからこそ、僕にはすごい利用価値が生まれてくる。赤い丸は、君の努力への賞賛だ。そして、赤いペケは決して君の能力を否定するものではない。僕を真剣に使ってくれた君へ、僕が贈るエールなんだ。
君に、「ここが理解不足だよ。」「これを覚えたらいいんだよ。」「こんなミスはもうしないでね」と、ささやかなアドバイスをしているんだ。これに気づいたら、きっと僕のすごさを君は納得してくれるはずだ。
僕はきっと君のお役に立てると思うよ。ゴミ箱に捨てないでないで。もう一度僕たちを見直して。