堺市立三国丘中学校

今日の一言 9月27日 エネルギーの源=味読

公開日
2023/09/27
更新日
2023/09/27

校長雑感 一隅を照らす

(写真:校長室から見える中庭。休み時間の子どもたちです)
* * * *
勘違い?、もしくは、思い込みなのかも知れません。

なぜか同じ「音楽」を聴くと力が湧いてくるような
同じ「本」を読んでいると発想がどんどん湧いてくるような
そんなものが、ありませんか?

自分にとって楽しい発想やセンスやエネルギーの源となるような「本」や「物・場所」があるような気がします。

学校に関わるようになってからは(ミュンヘン日本人国際学校時代から)、いつも私のそばにある本は「森信三」の著作です。机の横に必ず置いているのは福沢諭吉の「学問のすゝめ」です。

学校に関わる前には「7つの習慣(スティーブン・コビー)」を読んで人生が変わるような体験をし、その後、3冊ほど買い換えたほど読みました。
他には、その頃、ゲーテ、リルケ、宮沢賢治、マルクス・アウレリウス、松下幸之助、稲森和夫、新渡戸稲造、中村天風・・などなど何でもかんでも手を出していました。偉人伝もたくさん読みました。特にエジソン、マザーテレサからは大きな影響を受けました。
何度も読み返しては、勇気をもらいました。

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昨日読み返した本があります。

「奇跡の教室」(伊藤氏貴著)

灘校の国語の先生・橋本武について書かれた本です。
中勘助「銀の匙」を3年かけて読む・・・これが、橋本先生の国語の授業です。

“HASHIMOTO METHOD”という章の中にこのような個所があります。

「『大物一点豪華主義』というのは、本物=質の高いものを徹底的に吸収することが、そのすべての基礎を作ることになるということです。研究するなら一流のものにとりついたほうがいい。」
「読書には、情報として読むという読み方が一つあります。これは速読でもできますが、もう一方に『味読』、味わって読むということがあります。この『味読』というのは、その人の世界に深く入っていって、それを自分の世界にまで引きつけていく。読書自体が体験になる読み方です」

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私は、多読、乱読の傾向にあり、かなり浅い読み方をしていたなと、『味読』の世界があることを知ってから気付かされました。

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体育大会が終わると、読書秋が始まります。