堺市立三国丘中学校

今日の一言 7月3日 家族がスタート

公開日
2025/07/03
更新日
2025/07/03

校長雑感 一隅を照らす

いま着ているものよりもっといいものが着たい

きょうの食事よりももっとすてきな食事をしたい

現在の家よりももっと広いところに住んでみたい

もっといい暮らしを


そのことが父親の頭の中にいっぱい

そのことが母親の頭の中にいっぱい


子どもに友だちがひとり増えたことを知らない

もう一人の子どもが新しく覚えた遊びを知らない


二人のこどもも話さない

四人ともそれぞれの時間がふえていく

その分、向かい合うお互いの時間が減っていく


一番身近にいる人の本当の悩みにも

喜びにも、苦しみにも気がつかなくなっている

いつでもすぐ近くにいる人の本当の姿が見えなくなっていく


愛のスタートは家族

本当に愛して、本当にあいされて家族

(マザー・テレサ)


・・・


学校は・・・


「読み・書き・そろばん」の勉強をするところ。

「社会性・行動規範」を身につけるところ。

「できないことをできるように」するところ。

「世の中捨てたもんじゃないよ」とわからせるところ。

「世の中厳しいよ」とわかるところ。

「未来の社会を創る子どもたちに、必要な力をつける」ところ。


いろいろ言われています。もちろん法律(学校教育法・第二十一条)ではもっと正確に学校教育の目標は示されています。私たち義務教育に携わる者は、この法律をすべて学校活動の根拠にしています。(下記の≪↓詳細はこちら≫をご覧ください)


****


学力には、「目に見える」学力と「目に見えない」学力があります。

簡単に「計ることのできる」学力と「計ることのできない」学力があります。


学力テストを代表とする「見える学力を向上させる」ためには、

目に見えない学力、計ることのできない学力が重要であるという説があります。(引用:「学力の経済学」中室牧子著)


「目に見えない学力、計ることのできない学力」とは、

「行動規範・心がけ・優しさ・思いやり・自制心・やりぬく力・打たれ強さ・・」・・などなどです。


しかし、このような力を付ける前提として、

子どもたちの周りの大人たちが、マザーテレサの言葉のように、

子どもたちの「本当の悩み・喜び・苦しみ」に気付くことができることが

大切なのだと思います。