堺市立東三国丘小学校

朝礼での話「あいさつについて」

公開日
2025/04/30
更新日
2025/04/30

校長室から

月曜日の朝会では「あいさつ」について、次のような話をしました。こんな話があります。日本サッカー協会元会長の長沼 健氏に新聞記者が、こんな質問をしたそうです。「海外で活躍できる選手の共通点は何ですか。」長沼会長は、少し考えてから答えました。「挨拶ができることです。」「えっ。それだけですか。」と、記者は驚きました。「いやいや、もっと他にあるでしょう。」記者は「身体能力が高い。」とか、「小さい時からリフティングがうまかった。」とか、そういう答えを期待していたのです。記者に促されて会長は、もう一度考えました。しばらく考えこんでから、「う~ん。やっぱり挨拶です。一流になった選手は、全員とても個性的でしたが、共通するのは、挨拶がしっかりとできることですね。」と答えたそうです。この話は本当でしょうか。本当だとしたら、なぜ、一流選手になった人は全員挨拶がしっかりとできたのでしょうか。その理由について、私なりに考えてみました。まず、挨拶ができる人というのは、自分から挨拶をしています。自分から挨拶をするというのは、勇気のいることです。「挨拶を返してもらえなかったら嫌だな。」という気持ちは、誰にでもあります。でも、自分から挨拶をする人は、そんな弱気に打ち勝っているのです。そして、それを繰り返しているうちに、いつの間にか、心が鍛えられるのではないでしょうか。つぎに、自分から挨拶をする人というのは、相手に対して、心を開いていると言えるのではないでしょうか。それは、いつも素直な気持ちで相手に接しているということです。素直な気持ちで相手に接していれば、相手も悪い気はしません。「この人に何かしてあげよう。」という気持ちが生まれます。自分から挨拶する人は、知らず知らずのうちにいろんな人から、多くの事を教えてもらい、吸収し、成長できるのだと思います。つまり、挨拶をする人は、いつも心を鍛え、多くの人に応援してもらって成長ができるので、一流選手になれる確率が高くなる、というのが、私の考えです。