全校(TV)朝礼 6月(時の記念日) 6/6
- 公開日
- 2022/06/06
- 更新日
- 2022/06/06
校長室から
6月になって初めての全校朝礼を行いました。
時間を大切に使うために考えていることを児童会役員の皆さんに話してもらいました。
みんな,しっかり考えていました。
*昨年度,以下のように話したことを思い出しました。
休日に,「いのち」にかかわる本を読みました。
1冊は,聖路加国際病院名誉院長だった日野原重明さんが書かれた「いのちの使いかた」です。「58歳のとき,赤軍派による『よど号』ハイジャック事件に遭遇し,4日間人質として拘束されたことから,考え方・生き方が変わったこと」「90歳から,子どもたちに,平和といのちの大切さを伝える授業を始めたこと」など,先生の数多くの経験や出会いを通して,「いのち」という時間の使い方を考えることができました。
もう1冊は,ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの「モモ」です。主人公のモモは,円形劇場の廃墟に住み,町の人の話を聞くのが上手な少女です。しかし,人々の時間を奪う灰色の男たち(時間貯蓄銀行)が現れてから,町の人たちの様子がすっかり変わりました。皆の心から余裕が消えてしまったのです。その時,貧しくとも友人の話に耳を傾け,その人に自信を取り戻させてくれる不思議な力をもつモモが,冒険の中で,奪われた時間を取り戻します。ここでも,「いのち」とは時間であるということが伝わってきました。
時間を無駄に使うことは,「いのち」を無駄に使ってしまうことです。この大切な時間を,私たちはどのように使っていけばよいのでしょうか。誰しも自分の願いが叶い,幸福になることを望んでいます。その時大切なことは,他の人とともに生きていく中で実現していくことだと思います。子どもたちには,自分のためだけでなく,他の人のためにも時間を使える人になってほしいと願っています。