さつき野学園

■夏草 〜9年2組 国語〜

公開日
2022/11/14
更新日
2022/11/14

学園長より

「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり」
という書き出しで始まる「おくのほそ道」。

作者は松尾芭蕉。東北地方や北陸地方を旅しながら俳句を詠むという紀行文です。

夏草といえば『夏草や兵どもが夢の跡(なつくさや つわものどもが ゆめのあと)』

この句は,鎌倉時代の源頼朝が弟の義経を奥州平泉で討ち取った場所で,江戸時代の松尾芭蕉が約500年後にその地に立ち「その昔はこの地で争いがあったよね。でも500年後の今は,そんなこともなかったように夏草が生い茂っています」と無常観を表したものです。