さつき野学園

■兵どもが夢の跡(つわものどもが ゆめのあと) 〜子どもたちのいない運動場〜

公開日
2022/04/05
更新日
2022/04/05

学園長より

子どもたちが春休み中の今,運動場にはこのような跡が・・・

近所の猫でしょうか?何匹かの足跡や何やらひっかいた後。

少し意味は違いますが,松尾芭蕉の俳句『夏草や兵どもが夢の跡(なつくさやつわものどもが ゆめのあと)』を思い出しました。

本来この句の意味は,鎌倉時代の源頼朝が弟の義経を奥州平泉で討ち取った場所で,江戸時代の松尾芭蕉が約500年後にその地に立ち「その昔はこの地で争いがあったよね。でも500年後の今は,そんなこともなかったように夏草が生い茂っています」と無常観を表したものです。

「奥の細道」の最終地点でもあります。

さつき野学園の運動場には,猫ちゃんたちの「兵どもが夢の跡(つわものどもが ゆめのあと)」はまだ残っています。

新学期には,子どもたちの元気な足跡で消えていくんですね。