今回は、３棟の手洗い場を紹介します。この手洗い場のことを「奇跡の手洗い場」と呼んでいます。（呼んでいません）

　以前、この場所に手洗い場はありませんでした。設置されたのは、２０２０年９月・・・そうです、あの「コロナ真っ最中」の時です。手洗い・うがいの重要性について言われているにもかかわらず、本校の新棟には１つも水道がありません。その当時、昼食前には男女各２つずつしかないトイレの手洗いと、２棟横の水道に別れて長蛇の列ができている状況でした。大変不便でした。しかし、先輩たちは文句ひとつ言うことなく、「今わたしたちにできること」ということで、生活を送ってくれていました。

　そのような中、水道設置の必要性を理解してくださったおかげで、３棟の廊下の端に、３フロア分（２階～４階）ステンレス製の立派な水道が設置されました。１フロアにつき５つ、蛇口が増えました。おかげで、手洗いだけでなく、清掃活動も格段にしやすくなったのです。

　水道が設置されるということは、「ガラスが割れたから入れ替えてもらう」「蛍光灯が切れたから交換する」とはレベルが違います。本当に、すごいことです。色々な方々の思いがあって、また、その当時の先輩たちの前向きな行動があって、設置された経緯があります。その思いや、前向きな行動の大事さを感じながら、キレイに使い続けてもらいたいと思います。