学力アップ16の心得
- 公開日
- 2022/02/03
- 更新日
- 2022/02/03
お知らせ
【2月:言われたことはすぐやる!】
私たちは日常生活の中で、だれかに仕事を頼まれたり、自分がすべきことを指示されたり、アドバイスされたり(もちろん、悪いことではなく、いいことです)、「言われてやる」という場面によく出会います。やらなければならないことを先送りにすると結局、自分にとってマイナスが生じるということについて考えてみましょう。
まず、第一にストレスが溜まります。
何かやるべきことがあり、それを「先送り」すると、その瞬間はストレスから解放されたかのような気分になりますが、それは一瞬だけです。いずれしなければならない事柄であれば、「いつかはやらなければ」という思考ノイズがずっと脳の中に滞留することとなります。滞留する場所は、脳の「短期記憶」。短期記憶は一時的に記憶を蓄えるバッファー記憶装置の役割を果たしています。
よく余裕がないことを「いっぱいいっぱい」という言い方をしますが、おそらく、先送りしている仕事が他にもあり、「あれもやらなければ」「あれもまだできていない」「これってそもそもどうしてやる必要があるんだったっけ?」といった思考ノイズで、短期記憶のタンクがあふれている状態なのでしょう。物理的には時間があるのにもかかわらず、脳の短期記憶に情報を蓄えることができないため、脳の処理能力が低下し、論理的に物事を考える余裕がなくなるのです。当然、この状態になればストレスがたまっていきます。先送りをすることで脳の短期記憶にノイズがたまり、脳の処理能力を低下させていきます。その状態が進行すると「先送りスパイラル」に陥る、次第に大きな苛立ちを覚えることになるでしょう。反対に、「すぐやる」習慣がある人は、脳の短期記憶に一定の余裕があるため、脳が適切な処理をしようとします。「今すぐやったほうが効率的だ」などと論理的に考えることができるのです。
第二に、ストレスは自信をなくすということです。
脳の短期記憶がいっぱいなら、適切な処理ができなくなります。「先送り」の習慣がある人は、仕事が雑になっていきます。丁寧にする余裕がなくなるため、ミスが増え、意欲が減退します。自分の仕事を評価してもらえなくなるわけですから、自信もなくなっていきますね。
「言われたことはすぐやる」—すぐ実践です。