堺市立鳳小学校

問題解決学習35 数より問題場面

公開日
2022/11/02
更新日
2022/11/02

鳳小の問題解決学習

 6年生の算数「比例と反比例」の学習です。テレビは問題場面を表していますが,通常あるべきものがありませんね。それは,数です。算数の問題には,通常数が用いられるので,この場合も,「1分間で10cm,2分間で20cm,5分間で100cm・・・」といったふうに書いてあることが多いですよね。しかし,数にばかり気をとられて,正しく問題場面が捉えられていないということもよくあります。
 この学習では,まず,絵で問題場面を正しく捉え,「時間と水の深さの関係について考える」という課題を見出します。
 次に,一人一人が解決の見通しを立て,ノートに書きます。それを共有すると,「2つの量の関係を表にする」という活動が見えてきました。
 そこで,この学習のめあては,「表をかいて関係を調べよう」ということになりました。そして,一人一人がノートに表をかくのですが・・・未だに具体的な数は示されません。先生が,「ここには何が入る?」と聞くと,子どもたちからは「時間と水の深さ」と答えます。さらに,先生は「単位は?」と聞きます。子どもたちからは,「分とm」という意見が。それに対して,「その水そうやったら,何mも入らへんから,cmの方がいい。」という意見が出ました。
 無事単位も想定でき,完全に問題場面が共有できたところで,ようやく先生から具体的数値が提示されました。この学習は,「2量の関係を捉えること」が目標ですから,数よりもまず,問題場面を的確に捉えることが大切です。このように,算数なのに,数を示さないことも学びを深める工夫ですね。