7/1(月) 梅雨♪
- 公開日
- 2024/07/01
- 更新日
- 2024/07/01
校長室より
全校朝会(テレビ朝会)でお話したことを紹介します。
7月を昔の言い方で、文月(ふづき、ふみつき)と言います。昔の文月は,8月くらいの時期でした。「文月」は「文被月」(ふみひろげづき、ふみひらきづき)から来ていて,書道の上達を祈って、短冊に歌や願い事などを書く、七夕の行事にちなんだ呼び方だといわれています。ほかにも、収穫が近づくにつれて稲穂が膨らむことから「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくむづき)」「穂見月(ほみづき)」が転じて「文月(ふづき)」になったという説もあります。
さて,6月21日ごろから梅雨入りしたと報じられました。雨が降ると外で遊べなくなったり,登下校も歩くのが大変になったりするから,皆さんにとっては少し嫌な季節だと思っているかもしれません。大雨による災害が起こることもありますが、植物にとっては恵みの雨であり、この時期に降るからこそ、夏の間に雨が降らなくても水不足にならずにすむこともあります。
どうして、「梅雨」の漢字が使われているかは今の中国から伝わってきたという説が有力です。中国では、もともとは「黴」という字が使われていました。「黴」という字は「ばいきん」の「ばい」で、「かび」とも読んで、それを意味する字でもあります。よく雨が降るとカビがよく生える時期だから、「黴雨」(ばいう)としていたのではないかといわれています。「かび」はばいきんなので、あまり好ましくないので、同じ「ばい」と読めるこの時期にできる「梅」の字をあてて、「梅雨」とかえたのではないかと言われています。「かび」を「うめ」に変えたのは、なかなか素敵なことではないでしょうか。
まだ少し,よく雨が降る時期が続きます。雨が降ると外で遊べなくなってしますし、登下校のときも大変になります。工夫して遊んだり、カッパを着て見通しをよくして安全に気をつけたりして、よい過ごし方を考えてください。