もどらない
- 公開日
- 2026/03/09
- 更新日
- 2026/03/09
校長室
2011年3月11日(14時46分ごろ)東日本大震災が発生しました。今年の3月11日でちょうど15年が経ちます。強い地震と巨大な津波に襲われ,たくさんの方が犠牲になりました。それと同じくらい大きな地震「南海トラフ巨大地震」がいつ起こるか分からない時期に来ています。この地震が発生したら堺市にも津波が来ると想定されています。そのため毎年みなさんは津波に備えた避難訓練をしています。避難訓練の時に大事なこととして「お・は・し・も」があります。皆さんもよく知っている通り,お…「おさない」は…「はしらない」し…「しゃべらない」も…「もどらない」という意味です。最後の「もどらない」について東日本大震災のときに実際にあったとされる話をします。地震が発生し,津波警報が出たのである家族が高台の方へ逃げました。家族には2人の娘がおり,姉は小学校低学年,妹は幼稚園児でした。高台まで逃げてきたところで姉が家に大事なものを忘れてきたので取りに帰ると言い出しました。両親がいくらダメだといってもしつこくぐずりました。するとお父さんが「しかたがないな。お父さんが行ってくるよ」といって家までとりに帰ったのですが,津波が来るのが思ったよりも早く,お父さんは戻ってくることができませんでした。津波にさらわれてしまったのです。それ以来,妹は「お父さんが亡くなったのはお姉ちゃんのせいだ」と姉を責めるようになりました。姉自身もさぞ後悔し自分を責めていることでしょう。避難しないといけない時は,たとえどんなに大事な物を忘れたとしても絶対にとりに戻ってはいけません。逃げ遅れて命を落としてしまうかもしれないからです。あなたの命よりも大事なものなんてありません。